死ぬ場所

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ずっと考えていた。私は福岡が好きだし福岡を出ることはないだろうなあとずっと思っていてそこから、例え福岡を出ることになったとして福岡より南にしか住まないだろうと思ったのは祖父母が鹿児島と宮崎にいるからだ。福岡より南といっても鹿児島と宮崎、そして沖縄しか選択肢になかった。沖縄は単純に好きだからだ。それに遠い。遠いのがいい。鹿児島だって宮崎だって十分に遠いのだ。そこで沖縄を選択肢に入れるところでなにもかわらない。

そんでもって、ここ一年で、東京という選択肢が入り込んできた。

なんで東京かというとまあおいでと言ってくれる人が複数いるのと、東京へ何度か行ってとても楽しかったのだ。実際。そりゃ、一緒に飲んでくれる人がたくさんいて楽しくないわけがない。やりたいことがないわけでもないし、その昔東京へ行くようにしていたこともあるので、上京しても良いかという気持ちは全然ある。

結構ずっと考えているのだがなにを迷っているのだろう?とは思う。沖縄には知り合いなんていない(ダイビングのライセンスをとったときにお世話してもらったダイビングショップの人くらいだ)し、東京に行けばいいとは思う。呼んでくれる人もいるし、家を探してくれるという人もいるし、仕事を紹介してくれるという人もいる。

私はびびっているのだ。28歳のいま、動くのが怖い。そして、東京にはいろんな人がいて動けなくなるのが怖い。私は、生きる場所じゃなくて死ぬ場所を決めかねている。

 

なぜ、生きる場所と思えないかなと自分自身にがっかりするけれどまあ私らしいといえば私らしい。どうしても死にしか向かっていない。そりゃみんな死ぬけれど、死が目のまえに常にある。拭えない。癖みたいなもん。

 

死ぬ場所。実際そこで死ぬかなんてわからんのだ。でもきっと私は福岡から出て行くだろうな。もう、なにも残すものはない。

さて、どうなることか。